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GRADUATES

勤務先
熊本大学教育学部附属中学校(英語科教諭)
在学時所属
文学部 英語英米文学科 2015年度卒業

甲斐 旭さん

AKIRA KAI02

Q

現在どんなお仕事をされているのですか?

熊本大学教育学部附属中学校で、教員として働いています。担当教科は英語で、1年生の担任をしています。

Q

なぜ中学校教員として働くことを決められたのでしょうか?

中学校時代の恩師を見て「教師っていいな」と思ったことがきっかけです。また、学生時代から、人に何かを教えるということが好きでした。
熊本県立大学の文学部でも英語の教員免許を取得することができると知り、入学を決めましたが、大学に入ってからも、英語教育を専門としている先生からこれまでの経験や実践を聞くことができたので、さらに教師になりたいという気持ちが強まりました。

Q

お仕事をされている中で楽しさややりがいを感じる場面を教えてください。

中学生の子供たちは、本当に一日一日成長しています。そのような子供たちと間近で関わることができるのが一番の喜びです。子供たちが英語を学んでいく中で、今まで知らなかったことを知ったり、できなかったことができるようになったりする瞬間に立ち会うことができることが大きなやりがいだと感じています。

Q

熊本県立大学での経験がお仕事にいきていると感じるのはどんな時ですか?

英語教師である以上、英語に対する専門性は深めなければならないと思いますが、熊本県立大学の英語英米文学科では、英語教育をはじめ、英文学、米文学、言語学・・・と様々な視点から英語を専門的に深く学ぶことができました。
例えば子供たちが「なんでこういう表現をするんですか?」とふとした疑問を投げかけてきたとき、これまでの大学での学びを振り返りながら、子供たちに嚙み砕いて説明をすることができました。子供たちが「あっ、こういう風に考えればいいんだ!」と理解してくれたり、「なんでここは○○なんだろう?」という視点で子供たちに投げかけることで、子供たちが一歩そこで立ち止まって、英語や言語について深く考えるきっかけを与えられるようになったりしたことがとてもよかったと思っています。

Q

熊本県立大学での学生生活における思い出を聞かせてください。

私自身は大学時代に留学をしませんでしたが、親しかった友人の多くが、大学2年のときにアメリカのモンタナ州立ビリングス校やカナダの学校などに留学をしていました。自分は留学をしない分、友人たちに負けないように、他の残ったメンバー達と一緒にワンチームで勉強することができました。少人数の集団だったからこそ、お互いに目が行き届くし、お互いの様子をしっかり知ることができたので、その中で励ましあいながら勉強していました。LLC(現:Global Lounge)に皆で授業後に集まって、授業の内容や、次の授業に向けて必要なことについて納得いくまで何時間でも議論することができたことがすごく印象に残っています。モチベーションの高い仲間が多かったし、それに応えてくださる先生方がいらっしゃったことがありがたかったです。先生たち1人ひとりとも距離が近く、相談に乗っていただいたり、授業の内容についても色々教えてもらったりしていました。 
同じ学科の仲間の他にも、教職勉強会といって、教員を目指す学生同士で自主的に集まり、お互いに模擬授業をし合ったり先生に見てもらったり、という取り組みもしていました。学生主体で自由にさせてもらえることが多かったです。熊本県立大学は小規模な大学だからこそ、色々なところで話し合う機会を持ちやすかったことが私にとってはとてもありがたかったです。

Q

受験生の皆さんにメッセージをお願いします。

熊本県立大学の英語英米文学科は、英語や言語について深く学ぶことができるところが一番の魅力ではないかと思います。熊本で、そして、文学部で、ここまで英語を専門的に学ぶことができるというのは、熊本県立大学の強みだと思います。
皆さんが高校で今学んでいる英語以外の科目も、実は英語とどこかで繋がっています。今受験に向かってたくさんのことを覚えたり考えたりしていると思いますが、その学びが大学に入学したときに必ず生きてきます。大学では、高校までの学びのように1対1の答えがあるわけではありません。それだけでなく、自分で問いを持つことから始めなければなりません。研究をするにあたっては、自分で何か問いを見つけて、それを解決するためにどうしたら良いかを考え、解決までの道筋を進んでいくという作業が大事になってきます。今高校で学んでいることは、その問いを見つけるための大事なステップだと思うので、今目の前の勉強を一生懸命頑張りながら、その勉強の中での生まれた「なぜ?」という疑問を持ち続けて生活をしてほしいです。熊本県立大学の英語英米文学科に入ると、その「なぜ?」に応えてくれる先生方もたくさんいますし、きっと「なぜ?」を一緒に考えてくれる仲間にも出会えると思います。

掲載内容は取材時(令和3年8月現在)のものです。

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